ビジネス文脈における「テクノロジー」という言葉

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テクノロジーという言葉

良く起業家の方やVC関係の方とお会いしていると、「テクノロジーが・・・!!」という言葉を耳にする。ゆくゆく話を伺っていると、数学やプログラミングは苦手(というか興味はそんなにない)だけど、テクノロジーが好き。言ってることが矛盾していると思い、あまり気に留めてなかった。

それでもあまりにこの「テクノロジー」という言葉を使う人が多く、「テクノロジー」って何なのかと気になってきた。
前提として、テクノロジーという言葉は「やばい」とか「すごい」と一緒で、おそらく便利な曖昧用語であると思うので、確固たる定義はないように思う。そこで背後の共通認識を考えてみた。

テクノロジーの位置づけ

一言で「手段」の一つであろう。現状(社会課題)と理想があって、その溝を埋める仕組みがビジネスモデル。そして、そのビジネスモデルを支えるエンジンがテクノロジーということだと解釈している。

たとえば、予約サイト。今でこそ何も目新しくないことだが、これも立派な「テクノロジー」ということだろう。

予約サイトの例

ステークホルダー:

自社(予約サイト提供会社)
顧客企業(サービス提供会社)
エンドユーザー(一般の利用者)

従来:

エンドユーザーは営業時間内に電話して、空き状況を確認し、予約する。

未来:

エンドユーザーはいつでもウェブを見るだけで、空き状況を確認でき、予約できる。

ここでの価値とは大きく2つだろう。
* エンドユーザーにとっての価値: いつでも予約可能 等
* 顧客企業にとっての価値: 受付業務の自動化に伴う電話オペレータ人員の削減 等

この図式でオペレーションや顧客との接触方法等の既存事業を改善可能な、あらゆる対象が「(広義の)テクノロジー」ということなのだと思う。

所感

何かのイベントに行くと、IoT、AI、ブロックチェーン、・・・というように同じみのバズワードが並んでいるが、まさにビジネスを大きく変えるうる可能性の高い「テクノロジー」ということなのだろう。

既存事業に限界を感じ、他分野の新規事業の開拓に勤しむ企業や個人にとって、分かりやすい入口の役割を果たした言葉になっていると考える。

個人的な所感としては、入口となる共通用語として、「テクノロジー」という言葉を使うのは、一つの有効な手段になり得ていると思うが、それは入口だけに留めておいた方が良いだろう。実際、マイクロベースでお仕事させていただいている顧客企業のなかでも、業務の初期フェーズでは「テクノロジー」という言葉が使われていても、中盤以降では具体的な言葉が使われ、「テクノロジー」という言葉は耳にしていない気がしている。